プリズム|見逃し配信/公式フル動画を1話から無料視聴する方法！再放送日程や感想も杉咲花主演

最初は園芸店でバイトして声優を目指す前島皐月（杉咲花）の周りに苔やガーデニングが多いから、大人しい性格で癒し系ドラマと思っていたら、あのラストは驚きでした。恋に落ちる展開が速いです。皐月の離婚した父親のパートナーが男性だというのにいきなり興味が惹かれました。 見どころは父親カップルと出会いから食事した後に、新しい関係性ができたところ。でも、画面に差し込む明るい光や、緑の映像が一番優しく癒してくれるところです。

まず、主役の杉咲花さんには初めてではないかと思う、ベッドシーンもあり、思い切ったなと思いました。また、杉咲さんの役の上でのお母さん役がまた、俳優の若村真由美さんなので、驚きました。このドラマの前回が、「正直不動産」だったので、今回は自然をメインにしていてよかったです。それから、主人公の皐月の父の再婚相手が男の人というのも現代らしくて、よかったです。また、森下役の藤原季節さんは知らなかったのですが、俳優の有村架純さんなどと一緒で、華の93年組（1993年生まれ）でライバルが増えたなと思いました。

セクシュアリティに関わるテーマを取り上げることが多い印象のNHK。今回も家族関係に恋人に、性的嗜好が深く影響するドラマの予感です。声優を目指しているけれど熱の弱さを感じる主人公・皐月。園芸店でバイトしていてもやる気が見えず、うつろな感じがする彼女。大きな目、可憐な顔立ちの杉咲花が演じますが、視線の動きや口元の動きと言った細やかな表情で、抱えるモヤモヤを見事に見せてくれました。なぜ皐月がそんな様子なのか、原因がだんだん見えてきてどんどんストーリーに引き込まれた1話。静かで心惹かれるドラマです。

まず全体的に不気味さが漂っており、前期クールに放送されていた『恋なんて、本気でやってどうするの？』と同じ脚本家さんだということで、その作品とどことなく似たような人間関係が描かれているように思う。恋マジでは主人公の気持ちが全くわからなかったのだが、プリズムにおいては主人公の気持ちを理解できうことが多い。しかし、陸の性格、考えを全く掴むことができずに狂気を感じる。山からの帰り道に食事をし、皐月の父親と相手と鉢合わせてしまうシーンでは、人の心情に土足で入り込んでいる印象を受け、陸を恐ろしく思ってしまった。皐月は付き合ってるのかな？というくらい距離の近い幼馴染からの誘いを拒絶していたのだが、陸との最悪な出会いからそんなに時間が経たずデートをし朝チュンまで済ませてしまうという恋愛に対してどいうマインドでいるのかがよくわからなかった。

杉咲花さんが可愛らしくて、出ているドラマはよく観ています。バイトをクビになったり、声優の仕事がなかなかうまく行かず、こちらも悲しい気分になります。とても応援したくなりました。そんな中出会った男性と、これからきっと明るく広い世界で生き生きとしていくんだろうなと思い期待しています。相手の男性俳優さんがもう少し名前が有名な人だったら良かったなと思います。日常を描く平凡なドラマなのかなと思うと、そこまで面白さはないかなと感じました。

イケメンだけれど目立ち過ぎず、仕事熱心で頭の回転も速いやり手の副社長・森下にピッタリの藤原季節。役者経験も長く、細やかな表情は実に魅力的です。特に皐月を見つめる眼差しの甘さはこんな風に見つめられたいと羨ましくなるほど。両親の離婚と父の今の生活など、深い思いを抱えている皐月は口の少し重い子。けれど森下には色々心の内を漏らすところに彼が好きなのだとしみじみ感じます。しかしラスト近くに分かった森下の性的志向。きっと父と重ねてしまうのでは。今後皐月がどうなるのか心配でなりません。

どのように話が進んでいくのか把握ができた回でした。見ている方も胸が痛くなるような予感があります。しかし、単なる恋愛ドラマでも、愛情の形の多様性を訴えるドラマでもない新しい切り口の作品で、来週以降も視聴を続けたいと思います。ラストの森山未來さんと藤原季節さんが再会するシーンですが、藤原さんの理性が崩れそうになる表情がとても強く印象に残りました。藤原さん演じる陸を、杉崎花さん演じる皐月は、第2話の色々な出来事を通じてより男性として陸を強く意識したでしょうね。来週の展開が気になります。人の心の機微がとても丁寧に描かれたドラマなので、次回も見終わった後満足感を視聴者に与えてくれるだろうと思いました。

今回は父親だけでなく、母親とのことも多く出ていたのだが、この母親が優しそうに見えていちいち余計な一言をつけているところが多く目立っていた。皐月は父親と母親との昔の思い出を大事にしているように感じるのだが、皐月にとって大事な思い出と父親を、母親は全てなかったことにしていた。それが皐月にとって耐え難いことなのだろう。皐月は父親と父親の相手と仲良くしたいという意志はあるようだが、二人を見ていると昔の両親の姿を重ねてしまい、両親が昔の様に仲良く過ごすことはもうないのだろうなと確信してしまったように感じた。皐月の恋愛はというと、付き合っているとはいえない状態ながらもまたデートをし、キスをしてしまう。もう相手のことが大好きだという感情があるととれるが、告白する様子もなく……。陸はというと、どうやら過去に男性と心が通じ合った経験があるようで、そうなれば皐月にしていることは気まぐれなのか何なのか。皐月の父親は男性と関係を持ち両親が離婚した過去を持っているため、このことを皐月が知ってしまったとき、ひどく落ち込むだろう。皐月と陸が朝チュンをする前に皐月の父親カップルを陸はちゃんと見ていたため、皐月がどういう過去を抱えているのかも理解しているだろうに関係を持った心理とは。さらには最後に陸が心を奪われた男性らしき人物と会ってしまったため、陸の思いはどう動くのかが次回の見どころである。

皐月（杉咲さん）は陸（藤原季節さん）とつきあうようになり、仕事でも陸の勤めるガーデンプランニング会社で働くことになりました。皐月が手掛けるテラリウムがとても素敵で癒されます。そして心を反映するものだということで作ってみたくなりました。家庭環境に悩みをかかえる皐月に対し、陸は核心をつくような言動で接していきます。ちょっと危なっかしいけれどよい関係を築いていってくれるといいなあ、と見守っていましたが、ラストでガーデナーの白石悠磨（森山未來さん）がプロジェクトに加わることになりました。大好きな森山未來さんが登場して、今後の展開が俄然楽しみになりました。

両親が離婚したことによって、子どもが抱える思いが少し大きいなと思いました。二人の子供なのだから、子供がどっちの親と会おうと子供の自由だと思うし、勝手に部屋に入ったり通帳を覗く母親が信じられませんでした。でも、お父さんが今は同性愛者で男性と住んでいるという設定はとても面白いです。更に森下陸役も、まさかの同性愛者だったと知り、後半で今後の展開が面白くなってくるのかな？と期待を持てるようになりました。森下さんがいつも良い場面でサポートしてくれるのが最高に良いです。

白石さんと陸の関係が、もしや？というところから確定に変わったけど、何よりも陸が白石さんを目の前とした時には我忘れている様子が印象的でした。もう他の人が居る社内ですら、皐月が声をかけても聞こえないくらい。あの時の陸の様子はもう白石さんしか目に入ってなかった…一方で白石さんの対応が冷静沈着で、ますますその対比が表れてましたね。これまで冷静な陸だったからこそ、今からドラマがますます起伏が大きく動きそうだなと感じました。

陸の元カレである白石さんが現れたことによって、三角関係、もしくは荒木くんも含めて、めっちゃ複雑な四角関係になっていくのかと思ったら、意外と陸と皐月の偽装結婚に話が進んで行くんですね。荒木くんが、素直に皐月を好きって言わないくせに、幼馴染って立場を利用して勝手に家に上がり込んで食べ物食べたりと、ちょっとヤバめの粘着ストーカーみたいになっていて怖かったし、親のこともあるからそういう煩わしさから逃れるには、ちょうどいいのかもしれませんね。

剛に詰め寄られ、怯えた皐月を抱きしめ「もっと早く来ればよかったね」と背中をさする陸。そのいたわりのこもった動作から陸の優しさをしみじみ感じます。けれど今でも考えない日はないというかつての恋人・白石が登場。会社のため、結婚に進みそうな皐月と陸とどんな関係になっていくのか。銀行員という森下の父のいかめしさ。二人が疎遠になったのは息子と白石の関係を知ったことが原因なのか。色々なことを想像させる義母の微妙な表情が見事で、演じる霧島れいかの美しさと共に印象に残りました。

森山未來さん演じる白石さんの独特なオーラが気になって仕方ありませんでした。予想通り、過去に何か関係をしている陸と白石さんですが、昔のことを詰め寄る陸はまだ白石さんのことを引きずっているのかもしれません。デートもするのに付き合っている、という言葉に煮え切らない態度を取る陸についてもなんだか怪しくて結局彼はどう考えているのか見えてきません。危機的な会社を救うために意を決して自分のお父さんからお金を借りることになり、その条件に結婚を言われたと皐月に伝えた後、彼女に回答をゆだねるようなところもどうなんだろうと思ってしまいます。そもそもお父さんはお見合いとかをしてほしかったのでは…？とも思いました。

同居する綾花には何でも話せる皐月。強引な剛に面と向かって「あなたが嫌なんじゃない」と言える綾花の潔さ。互いを理解し思いやっているのが感じられる2人がとても素敵で、物語に温かさを添えています。距離を保ちながら仕事をする白石と陸。どことなくまだ気持ちがありそうで、皐月との関係の不安要素にならないよう願います。挨拶に行った皐月の父がもらした娘への思いには目がウルウルに。どうすることもできない自分の志向。愛って何だろうと考える綾花と皐月の答えを見る思いでした。静かに人の心の機微を描く素敵なドラマです。

皐月は特に偽装結婚というか、偽装婚約にあまり後ろめたさは感じていないようだったけど、陸の方は自分の父親や家族ではなく、皐月のお父さんとの会話で、だいぶ後ろめたさが生まれてしまったんじゃないかなって思います。そして陸と皐月が付き合っているって会社の人にバレてからは、元々コネで入社したって思われていたから、余計に良い御身分だとか思われていたんだろうけど、台風から植物を一生懸命に守っている姿がようやく伝わって、特に感じが悪かった人に受け入れてもらえて安心しました。

杉咲花さん演じる皐月と藤原季節さん演じる陸と森山未來さん演じる白石が3人でおにぎりを食べながら話すシーンがとても自然で良かったです。葉っぱが本当は緑じゃなくて透明だという話はドラマということを忘れて聞き入ってしまいましたし、森山未來さんが役の白石ではなく本物のガーデナーで、まるでドキュメンタリーを見ているような空気感になったのがすごいなと思いました。ドラマ自体は今後どんな展開になるのか目が離せないなと思いました。

剛と綾花が付き合うことになる展開は少々唐突に感じました。剛の友達に会うことになり、仕事の話を突っ込まれるのはかわいそうでしたね。陸も妹から過去のことを突っ込まれましたが、いまだに陸が何を考えているのかよくわかりません。皐月のお父さんが倒れて白石さんがすぐに病院に送ってくれたのは本当に素早い対応で素晴らしかったです。お父さんのパートナーの水川さんが一緒に暮らしているのに家族ではない、とみなされてしまうのは切なかったですね。離婚したお母さんがわざわざ遠方から元夫に来るほどなのかとちょっと思ってしまいました。

香蓮の質問から分かった、ゲイなのか不確かな陸のセクシャリティ。皐月への思いも真実だけれど、白石への思いも消えない。皐月が真っすぐに陸を好いているだけにもどかしさがつのります。自分がゲイだと自覚し、社会人として生きながら苦しんでいたという白石。その告白に陸への思いを感じるのは考えすぎでしょうか。思いが残るのは剛も同じ。でも相手への配慮に欠け、独りよがりにみえる剛はどうも苦手。会社の人間の前で綾花に、アニメの決め台詞を言わす強引さにひいてしまいました。上手くアテレコできない苦しみを皐月にも言えず一人抱えている綾花。彼女に向き合うことで剛も変わるのか。登場人物それぞれが変化を求められている、物語の行方が気になって仕方ありません。

皐月の周りには素敵な人がいっぱいですね。みんな何かしらの悩みを抱えているけど、皐月の悩みなんてちっぽけだなんて馬鹿にしてくることもなく、分かりやすく説明してくれるし、それを皐月も素直に受け取ってくれるから、みんなと素敵な関係が築けるんだろうな。そして皐月のお父さんの心配は、残念ながらおそらくは杞憂には終わらないと思うけど、皐月の家族ならきっと、きちんと分かってくれるまで陸のお父さんと話をしようとしてくれると思うから、結婚に関しては陸のお父さん次第なのと、皐月の気持ち次第かな。

もし、自分の彼氏が男性も女性も好きになる人だったら、自分はどうするか、考えてしまう話しでした。主人公の皐月が恋人の森下に「昔、忘れられない人がいて、その人が男性だった。」と言われたら、私も戸惑うだろうと思いました。今回は皐月の家族と森下の家族が会うことまで話が進みましたが、皐月の父がゲイであるというのを森下の家族に言うのがためらわれるというのもわかるような気がしました。でも、皐月の母が「森下さんにゲイであることを正直に話そう」と言った展開になって、安心しました。

陸の忘れられない人。それが男性だと聞いた時の皐月の衝撃が、大きな目からあふれるほど伝わって来て杉咲花の演技力に唸りました。初めて母の辛さが実感できただろう皐月。その不安を信爾に相談に行った気持ちはよく分かります。男性でも女性でも好きになる人なら不安も二倍、と聞いて腑に落ちるところもあったのでは。そして今は不安が消えたという信爾のアドバイスも心を軽くしたでしょう。けれど話している様子から陸と悠磨の関係に気づいた皐月の鋭さ。優しく辛抱強い皐月がどういう道を選ぶのか。百合と鈴蘭の関係は何かの象徴にも思えます。次回の両家顔合わせは一波乱ありそうな予感。思いあう二人の未来に笑顔があることを願います。

陸がとうとう皐月に好きだった人は男性だった、と告白しましたが、相手が白石さんだというのは言わず、結果的に皐月ちゃんが薄々気づく形になってしまったのはかわいそうでした。白石さんがしっかりとフォローしてくれましたが、きっと陸からちゃんと聞きたかったんじゃないかなと思います。お父さんのパートーナーのこともあり、両家の顔合わせには行かない、と答えるところも切なかったですが、今では元妻のお母さんが味方になってくれるのは心強いですね。実際に付き合っていて好きな気持ちもあるのに、「結婚だけは契約」という部分が未だによく理解ができませんね。

皐月は陸から「ずっと忘れられない人がいた。その人は男性だった。」と告白された。父とパートナーの関係を理解しているつもりだったが、当事者となると頭では理解していても気持ちが追い付かず。私にも同性のパートナーと暮らしている友人がいるが、理解をしているつもりでも、自分の彼氏や夫だったらと思うと、受け入れるのに時間がかかると思う。皐月の揺れ動く感情にも納得。皐月の友人の綾花が皐月の幼馴染の剛と付き合うもすぐに破局。綾花が剛と付き合ったのは皐月を張り合ってたから。仕事も今までは綾花がリードしていたのに皐月が今の会社に入ってから順調でうらやましくて。取り返そうとして剛と付き合ったと。女同士の感情って複雑だなと。友人が順調なのは嬉しいけれど、自分がうまくいかない時は何かで代用したくなる。そんな気持ちにも共感できた。陸と皐月の関係がゆっくり進んできながら、周りの関係も少しずつ変わっていく。この雰囲気好きです。皐月には幸せになってほしいなと思う。

ついに両家の顔合わせが行われたけど、やはり陸の父が…横暴すぎた！あんなに見ていて気持ちが重くなるような場はなかなか無いと思う。けれど皐月だからこそ、芯のある自分のままでいてカッコよかったな。そして出席してくれたお父さんも。結局はダメになってしまったけど、陸自身も未だにどこか白石さんの事が終わっていなかった証拠のようにも感じられて。皐月の前で会いに行って我を忘れていたのが決定的だった。２人、いや皐月と３人の関係がどうなるかとても気になります。

両家顔合わせで皐月が言った、子供を持つって普通ですか?色んな違う形があるというのが普通なのではという発言。静かだけれど意見をハッキリ言える皐月の強さに感動しました。けれどそこから始まる会社破綻という衝撃の展開。息子になんて冷徹なのかと思った父親ですが、それも心配しているからという耕太郎の解釈に同じ父としての共感も感じました。耕太郎の言葉を受け、自分の思いを父に伝えた陸がどんなに勇気を振り絞ったか。悠磨と出会えた喜びと父への謝罪には涙が出ました。自分への深い愛を告白する手紙に涙が止まらなかった陸。三人のこれからはどうなるのか。切ない思いでいっぱいとなった今話でした。

両家の顔合わせにこぎつけたものの、陸のお父さんの不要な一言で微妙な空気になってしまい、少しかわいそうでした。お父さんとしては同性愛者の息子ではなく、きちんと結婚して子供を持つという「普通」の息子であってほしいんですよね。白石さんはいつも淡々としているので陸とのこともドライになっていると思っていましたが、彼にとっては情熱をかけた恋愛だったんですね。それを今になって知ってしまった陸の気持ちを考えると複雑で仕方ありません。お父さんの銀行の融資がない中で会社も危うく、いろんなピンチが起こるばかりで今回はハラハラしました。

陸に「本当に結婚しよう」と言われるが、皐月は即答できず悩んでいる様子が印象的でした。その後両家顔合わせがあり、皐月の父も初めは参加を拒んでいたが、参加をすることに。そこで、皐月の父は「結婚はしていないが、パートナーがいます」に対して、陸の父は「男性には身の回りの世話をしてくれる女性が必要ですからね」といい、なんとも言えない雰囲気になった時、陸の父の考え方に疑問を思ったんだと感じた。次に、陸と皐月の子どもの話になるが、皐月は陸の父に結婚したからと子どもを持つのが当たり前ではなく、いろんな形がある。と言い返していたのがとても印象的でよくぞ言ってくれた！と思った。

新しい会社への面接は、皐月のいいところと悪いところが全面に出ていて面白かったです。遠まわしに女性はって言われていたり、君には合わないよって言われているのに、ハッキリと採用してもらわないと困るとか言っていて、こんなことを言ってくる人前代未聞だなって思いつつも、笑っちゃいました。あれはこの仕事を始めるきっかけになったおじいちゃんに再会しなかったら、あの面接官の人、もっと大変だったんだろうなって思います。

今回の話は、主人公の皐月と陸と白石がハリー夫妻に出会った事で、今までの関係性に変化が出てきたのが印象的でした。そんな中で皐月が陸と白石についての関係に気付いて、悩んでいたやり取りが気になりました。特に白石が言った許すと言う言葉から、様々な方向に話が展開したのが印象的でした。そして皐月が帰り道で言った事は、本音だと言っていたシーンが気になりました。中でもルームシェアの野木に励まされていた場面が良かったです。最後にみんなでガーデンをしていたシーンは、今まであった事を振り返られる素晴らしい場面でした。

杉咲花さん、森山未來さん、藤原季節さんが、森の中でお互いの気持ちをさらけだして話しているシーンは、この3人にとっては、とても大事なシーンだったと思いますが、見ていてとてもせつなく息苦しくなってしまいました。ドラマというより、舞台のワンシーンを見ているようなカメラアングルで、NHKもこれまでにないテーマで、新しい挑戦をしているのだと思いますが、私にはまだLGBTの人が近くにいたら、どう接すれば良いのかわからないなと思ってしまいました。大きな問題提起になったと思いますが、見終わっても答えを出すことはできませんでした。

3人が今までの気持ちをぶつけあうシーンがものすごかったです。皐月はお父さんのこともあり、複雑な気持ちでいたのがめちゃくちゃつらいです。悠磨さんは彼なりに陸の幸せを願っていたんですね。まさか彼が家族との関係を断っていたという告白もしんどかったです。陸も女性を愛せるのか不安だったから皐月に対してもやっとした対応していたのかもしれません。自ら身を引いたような形の皐月がそれでも陸と悠磨を好きでいたい、というセリフは染みました。

エバンズ夫妻の庭から帰って来る時の、皐月、悠磨、陸の自分たちのやり場のない心内を打ち明ける口論のシーンは圧巻でした。今まで心に蓋をしていたものが一気に噴出したようで目を見張りました。そして、2人のためではなく、自分のために身を引く決断をする皐月、綾花の前では自分を守りたかっただけと泣きじゃくる皐月、凄いと思いました。失恋復活後の皐月の前向きになる姿は微笑ましかったです。特に造園会社の社長とのやりとりには笑えました。皐月が森下家の門をたたくラストシーンが映し出されると、次回はどうなるのか？と気になりました。

ガーデンがようやく完成して、無事にオープンの日を迎えられて、私もホッとしました。でも、この日で杉咲花さん、森山未來さん、藤原季節さんの関係は大きく変わり、杉咲花さんと森山未來さんは、自分で進路を決めて前に進み出したのと比べると、藤原季節さんは杉咲花さんに執着していて、ちょっと女々しいなと思ってしまいました。そして、仕事が軌道にのった石井杏奈さんの妊娠がわかり、寛一郎さんにプロポーズされて幸せの絶頂だなと感じましたが、その時に「育児休暇を取って！」と頼んでいるのは、いかにも今の世の中に対して物申しているようで、NHKらしいなと思いました。

みんなそれぞれカタチは違えども、ちゃんと幸せな未来に進めているようで本当に良かったです。綾花と剛の妊娠、結婚には驚いたけれども、剛に育休と産休を打診できて本当に良かったです。そして皐月達は、ある意味では究極の愛に行き着いたのかもしれませんね。お互いに尊重しあえているし、何かあれば協力して造園の仕事をしていったり、夢に挑戦したりと、凄く素敵な関係だなって思います。結婚だけが全てじゃないし、そもそも恋愛だって当たり前ではないっていうのが伝わってきて、本当に素敵なドラマでした。

前回の修羅場のような状況から3人がどういう選択をするのか気になったのですが、陸と悠磨は元に戻らなかったのですね。それでも3人の関係が強い絆で結ばれたのが伝わってきました。綾花が妊娠をし、剛が育休を取る話やお父さんのパートナーとの関係や、そしてお母さんの新しい恋の予感まで、最終回にしていろいろ詰め込みすぎじゃない？という印象を受けましたが、NHKらしい多様性を全面に打ち出した内容になっているなと思いました。

今回の話は、主人公の皐月と陸と白石の人生が色濃く見れたのが印象的でした。そんな中で陸と白石は、お互いの気持ちをぶつけ合って理解出来たのが良かったです。そしてガーデンの方は、オープンする事が出来て、みんなが幸せな姿を見る事が出来たのが嬉しかったです。そして皐月がガーデナーになる夢を打ち明けた場面が良かったです。そんな中で皐月と父親と食事をしながら話していたシーンが、お互いの誤解が解けて良い関係になっているなと思いました。このドラマを振り返ると、ガーデンをきっかけに様々な人達の人生が見られた事が面白かったです。

いろいろな愛の形が表現されていると思いました。特に皐月と陸と悠磨の形は、何だか企業の枠を超えてプロジェクトが進行されて行く様子に似ているなぁと感じました。お互い離れ離れになっていても、根底の部分ではつながっていて、何かあったら一緒に集うという関係は新時代の関係性だなぁと思えました。前回、3人とも傷つきまくっていましたが、最後はレベルが上がってお互いを尊重し合うような穏やかな印象を受けました。そしてそれが晴れやかな気持ちにさせてくれました。